吉浜は岩手県大船渡市の最北端に位置し、 海と山に囲まれた自然豊かな集落です。 岩手県沿岸に広がるリアス式海岸の中でも、 吉浜湾は特に大きく口を開いた形をしており、 海水が留まることなく常に動き続けることで綺麗な海を維持し続けてきました。
また、 背後に立つ大窪山、 夏虫山から生み出された湧き水が川となって吉浜湾へと流れていきます。

この恵まれた自然条件を活かし、 吉浜ではホタテ、 ワカメ、 ホヤなどの水産物の養殖が盛んに行われてきました。
また、 高級食材として利用されるアワビの一大産地として知られ、加工品である乾鮑 (吉浜鮑 : キッピンアワビ) は中華料理の世界では最高級食材として珍重されています。

毎年 1 月 15 日の夜には鬼のような面をかぶり、
「かばねやみ (怠け者) いねぇがぁ!」 と怠け者の子供を戒める 「スネカ」 が現れます。 江戸時代から続くと言われるこの行事は重要無形民俗文化財に指定されています。

また、 5 年に一度行われる 5 年祭では豊漁を祈り、 根白漁港で海上渡御、 虎舞、 手踊りなどが盛大に行われます。

今回の大震災において先代がおこなった高台移転が功を奏し、 住宅地の被害は最小限に抑えられました。 しかし、 海に目を向けると他の地域と同様に港や養殖場は破壊され、 全てを失ってしまったことが分かります。 現在は瓦礫撤去の日々となり、 水産業の立て直しはこれからとなります。

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